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ピアノを知るピアノというシンプルな楽器
シンプルという言葉は昔から好きでした。
古今東西の名画、名演、名品、名曲にはシンプルなものが多いというのは、
みなさんも感じることだろうと思います。
シンプルなものというのは単純という意味ではない・・・
工業デザイナーで活躍されている奥山清行氏が最近著した二つの書籍
「フェラーリと鉄瓶」と「伝統の逆襲」を読んで、
今、私は「シンプルなものとは何か」というテーマにとても興味があります。
彼はこういっています。
『削ぎ落としていってコアになる価値を残した「もの」や「こと」である』
『非常に複雑な過程を経てできたものが、結果としてシンプルに見えることが多い』
これを読んで、ピアノという楽器、言い方を変えれば「ピアノというもの」は、
まさにその「シンプルなもの」そのものではないかと思いました。
というのは、ピアノは単純そうに見えて、実は中身は複雑になっているからです。
歴史的に見ても、発明から現代の完成型に至るまで、
長い間、改良に改良を重ねて完成されたものなのです。